2017年01月02日

先頭を牽き終えたら

先頭を交代しながら走る集団走行では、平地はスピードが上がれば上がるほど集団が縦に伸びて、時には一列棒状の状態になったりする。道内レースでは集団が大きい場合はまず見ることはないけれども、メイン集団から先行して小集団が出来ている場合はほとんどが一列棒状の状態だ。

この小集団は、メイン集団から意図的にアタックして出来上がった逃げなのか、もしくは上り坂で他のライダーとの走力の違いから飛び出す形となった先行グループなのかもしれないが、いずれにしても逃げに乗れたメンバー全員はできれば最後まで逃げ切りたいと思っているはず。そこで、体力は高くてもまだレース経験が浅いという方向けにこういうケースで注意すべきことを書いてみよう。レース以外でも、高速で集団走行する時のご参考に。

まず、先頭交代では、先頭牽きを終えたライダーは左側に車線を変えて、スピードを落としながら後方に下がり、最後尾が近くなったらまたスピードを戻し元の車列に合流しますが、この時に注意したいのがスピードを戻すタイミング。足にまだ余裕がある場合は問題ありません。しかし、足に来つつも頑張って先頭交代に加わっている時は、車列に戻る前にスピードを落としすぎると付きそびれてしまうこともあって、足がいっぱいの時は最後尾と間隔が開きすぎるとその集団から切れてしまいかねません。

集団走行は、空気抵抗が軽減される恩恵で自分が出せるスピード以上の領域で走ることができますが、間隔が広がるほどドラフティング効果が薄くなり、このようにいっぱいいっぱいの時はその差を詰めるのも大変です。復帰することができても使わなくともよい無駄足で余計な体力を使ってしまいます。無駄足を使わないためにはどうすればよいのか、ローテーションでは以下の点に注意しましょう。

本来、ローテーションは、先頭牽きを終えて左側に移動した時に足を休めるのではなく、車列の最後尾に付いてから、次に先頭牽きの順番が来るまでドラフティングによって集団内で足を回復させるという意識で走るのがローテーションの正しい走り方。車列の左側走行時にスピードを落とすのはあくまでも最後尾に移動するためのものです。だから車列の左側ですぐにでも足を休ませなければならないほど先頭を牽くのは先頭で力の使いすぎ。ローテーションに最後まで残れるよう牽く時間を加減しておくことも必要です。疲労感が大きくて牽けない時はすぐに換わってもOK。

もう一つ注意したいこと。ローテーションでは、先頭を牽き終わって車列の中ほどまで下りてきたら、常に車列の最後尾を確認しておいたほうがいいでしょう。平地では、通常は先頭を牽き終わった選手から左まわりで順番に最後尾に戻りますが、しかし、市民レースではいつも自分の前を走行していた選手が車列の最後尾とは限りません。足がいっぱいになってローテーションから外れていることもあるのです。最後尾をよく確認せずにその選手が横に見えたあたりで車列に戻ろうと見当をつけて走っていると、その選手はすでに切れていて最後尾が別の選手だったりすることもよくあること。この場合は慌ててスピードを上げて車列に戻ろうと思っても、タイミングをずらすと高速の時は最後尾と車間が空いてしまいやすいのでそれを詰めるのに無駄足を使います。これもローテーションから外れてしまう原因の一つ。

レベルの高いクラスでは、先頭交代後はほかにも気をつけるべきことがあって、それは、逃げの集団内では、左側のラインを走行中も車列全体の動きをチェックしておかなければならないということ。先頭牽きが終わったからといって安心はできません。また別の展開に向けて新たな動きがあるかもしれないから。逃げの人数が多い時などは、もっとコンパクトにしようとアタックが掛かるかもしれないし、数人のグループの場合も、ローテーションで牽けない選手が多くなってきた時は足の残っている選手達がアタックすることもありえます。牽けなくなった選手を最後まで連れていく必要はないから。平坦路から上り坂に向かう時などは要注意。

また、逃げの集団では、レースも終盤になってくると、レースを有利に進めるために潰したい選手の交代直後にアタックするのが常套手段。もしかしたら自分がマークされていて、交代直後を狙われるかもしれないですね。スプリントが強くて自分が有力選手だという自覚があるなら気をつけておきましょう。こういう動きにもいつでも反応できるよう先頭交代では足がいっぱいになるまで牽くのは絶対に避けるべき。常に余力を残しておく早めの交代が得策です。
posted by attic at 00:00| 集団走行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする